17歳の約束
私は奈津美のお墓の前で手を合わせて

奈津美にお礼を言った。

「奈津美。ありがとう」

康太と勇気くんも手を合わせた。

何を言ったのかはわからないけど、きっと感謝してるんじゃないかな…。

奈津美は良き親友…―――――


そして、康太は私を送ってくれた。

「奈津美…。幸せそうだよ」

「そうだな。奈津美は俺達のこと見守っててくれるよ」

「そうだね」

空は青くて、雲一つない快晴。

まるで、奈津美が笑ってるみたい…。

「奈津美…笑ってるよ。」

私は空を見上げた

「奈津美は空だな」

「うん。」

家について私はベッドに横になった。

「奈津美…。」

「望〜?帰ったの?」

お母さんが部屋のドアを開けた。

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