17歳の約束

「………康……太……。

なに…してるの……」

そこには、ボコボコに腫れ上がった頬に、唇を切ったのだろう、唇から血を流した勉君が倒れていた。


「………………」

「……康太っ…

こんなことしたら…康太…退学に…「うるせぇ」

え………?

「…うっ……お前ら…酷いバカップルだな…!」

起き上がった勉君がそう言い放ち、階段をおりていった。

私の目からは既に涙が溢れていた。

「………望……俺、望のこと信じてたんだぞ。」

< 160 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop