17歳の約束
それから私はクラスの友達と弁当を食べた。
友達は、親友じゃないだけに気を使ってしまう。

やっぱり奈津美がいいな…。

「望ちゃん!その卵焼きおいしそう!一個頂戴?」
「いいよ〜!はいっ」

私は卵焼きを友達の弁当箱にのせた。

「おいしいね!望ちゃんの手作りでしょ〜?」
「あったり〜♪」
「やっぱり望ちゃんは料理上手いね!」
「そうかなぁ〜?あはは〜」

この会話だって奈津美とは違った……。
奈津美がいなくなったら私…どうなっちゃうのかな…?

そう思っていると
「望!ちょっと来て!」
康太に呼び出された

康太と私の噂はクラス中に広まった。

だから今一緒にいる友達も私達のことを知っている。

「ほら、彼氏待ってるよ!行ってきなぁ〜」
「うんっ!」

私は走って康太のところへ行く。

「突然ごめんな。あのさ、奈津美のことなんだけど…」

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