17歳の約束
「奈津美…」

奈津美は私の声で目を覚ました

「望…………………?」
「奈津美、康太から聞いたよ。肺炎…なの…?」
「望…。ごめんね。違うの、肺炎もそうだけど…。あたし…肺ガン…なの…」
奈津美の目からは涙がボロボロこぼれていた…

奈津美が肺ガン………?
嘘でしょ…?
嘘だって言ってよ!!!

私の父も肺ガンで亡くなった…
だからすごく肺ガンは嫌い。
奈津美の命を取らないで!!!

「え………………」
「望…、あのね。あたし、余命半年ってさっき言われたの…」

嘘だ……………………。
半年なんて嘘だ。
何もできないじゃん!!半年なんて嘘だよ!!!

「嘘だ…………!!」
「嘘じゃ…ないの…」
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