17歳の約束
「ゴホッゴホッ…」

「奈津美?!苦しいの?!」

「…大丈夫だよ!少しむせただけだから…!」

そういえば、前の体育のときも同じこと言ってた…。

あの時から奈津美は具合が悪かったんだ…。
なのに私はなにも気づいてあげられなかった…っ。

ごめんね。奈津美…。もっとよく奈津美を見ていればよかった。奈津美に心配かけて…私は最低だ…。

「じゃあ、病室帰ろ…?」

奈津美は苦しそうにそう言った。

「うん…」

私は奈津美をベッドに寝かせた。奈津美は苦しそうで、痛々しい。

私は奈津美に『帰るね』ってつぶやいて康太と帰った
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