17歳の約束
「いただきます」

一口食べると涙がでた。
おいしい。
こうしている今も奈津美は病室だと思うと涙がでて………私が笑っていたりするのに腹がたった。

「望?!」

「お母さん…。おいしいよ」

「そう?よかった!……ねぇ望…?」

「ん…………?」

「何があったか教えてくれる?お母さんに」

お母さんは骨にひびが入って痛そうな包帯を巻いた足をもう一つの椅子にのせて言った。

「うん………」
私は奈津美のことを話した。

お母さんは眉間にしわをよせた

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