17歳の約束
「そうだったの……。奈津美ちゃん、望に幸せになってほしいのね…。優しいね」

「うん。奈津美が苦しんでるのに私はこうしていていいのかな………」

「お母さんは奈津美ちゃんは望の幸せを願ってるんだから、こうして笑顔でいてほしいんだと思うわよ?」

お母さんはスプーンを置いて、私の顔を見た。

「そう…かな…?」
「そうよ!今日奈津美ちゃんのところに行くんでしょ?その時、奈津美ちゃんに笑顔見せてあげなさい。」

お母さん………。やっぱりお母さんは立派だ…。

私は奈津美に笑顔を見せなきゃ。

奈津美…ごめんね…。
迷惑かけて…ごめんね。

私にも奈津美の笑顔を見せて…?

奈津美の笑顔に負けないような笑顔を見せるから………。

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