17歳の約束
私は化粧もして支度をもうすませていた。

あとは康太を待つだけ…。

康太、早く来て……。奈津美に会いたいよ…。

――ピンポーン…――

康太だっ!!!
私は階段を駆け降りた。

「はぁい!」
先にお母さんがでていた。
「あら、望、康太さんて人来てるわよ」
「うん!」
「望もカッコイイ人彼氏にするじゃないの〜」
お母さんは私の耳元で小声でささやいた。

「いいから!!」
ふふふっと笑ってお母さんはリビングに入って行った。

私は嬉しかったけど複雑な気持ちでいた…。

それよりも奈津美に会いたかった。

「望、バイク乗れよ」
今日も康太はバイクできた。

「うん!」
私はバイクに乗ってヘルメットをかぶった。

奈津美はあと何日生きられるのかな…?
奈津美の笑顔…何日見れるのかな…?
< 66 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop