17歳の約束
「なぁ…望。」
康太は運転しながら話し始めた。

私は康太の背中に引っ付きながら聞いた。

「ん…?」

「奈津美のこと、考えすぎたらダメだぞ…。望まで体調崩しちまうよ。」

康太は心配してくれていた。

「康太…。私は奈津美に迷惑かけてばっかだから、少しでも奈津美のやくにたちたいんだ…。だから、体調崩したって私は奈津美に笑顔見せるんだ…。心配してくれてありがとうね」

「そっか。望が望むならそれでいい…」

「ありがとう」

私は康太の腰にまわしていた腕でもっと強く強く康太を抱きしめた…。

奈津美がいなくなるのが怖くて…。康太にくっついていないと落ち着かなかった。

「望…いてーよ…」

私は康太に強くくっつきすぎて力の加減がなっていなかった…。

「…あっ!!ごめん!!」

「大丈夫大丈夫!くっついてていいよ。俺も安心する…」

「うん…!!」

康太にギュッとくっついた。

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