17歳の約束
私も奈津美に満面の笑みを見せた。

「奈津美。私ね、鶴折ったんだ!飾っていい?」

「まじで?!ありがとう!嬉しいよぉ。飾って飾って!」

奈津美の笑顔は優しくて病気だなんて思えないくらい…。

「ここがいいかな…?」

私は奈津美のベッドの横の棚に鶴を飾った。

「いいね!かわいい!ありがとね」

「うんっ!」

「望、何か食べる?」
「大丈夫だよ!」
「いいからいいから!売店行こ?」

奈津美は苦しいのに無理して立ち上がった。

「ダメだよ!寝ててっ!」
「ううんっ。あたし寝てるの飽きちゃった」

奈津美の長いストレートの髪の毛はきれいに束ねてあって、立つと少し揺れた

「無理はしないでね…?」
「うん」
本当は今でも無理してるのだろう。
笑顔がひきつっていた。
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