17歳の約束
奈津美は…私達の声が聴こえたかのように、

「……………望………?………康太……?……」

目を覚ました…っ。

「奈津美っ!!!!!」

私は勢いよく奈津美に抱き着いた。涙がボロボロこぼれて、雨のように奈津美のパジャマに落ちた。

奈津美のお母さんは泣きながら、ナースコールを何回も押した。

「望…?どうしたの…?泣いてるじゃん。」

「奈津美っ、奈津美っ…」

「どうしたの?」

「奈津美ずっと一緒だよ……っ」

「うんっ!ずっと一緒。」

奈津美は笑ってくれた………。

私も微笑んだ。
康太も微笑んでいた…。

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