運命−あなたに恋をした−
わたしと翔平が今日から過ごすこの“聖華大付属高等学校”はエスカレーター式の高校だ。
入学式は無事に終わったのだが、問題はその後のHRで起こった。
『前の紙の通りに席座るんだって。わたし1番後ろだっ!』
「俺はーゲッ!!1番前かよ」
『いーじゃん、同じ列だし。それに窓側だしね』
「俺と席交換しよーぜ」
『やだよ〜するわけないし』
「ケチッ」
ボスッ
わたしの隣に茶髪に金髪が少し混ざった雰囲気の悪い奴が座ってきた。