記憶の方程式（2011年10月15日更新）

昔、


知奈に告白されたとき、


いろんな女と関係を持ってたが、一度全部精算したくて、


最低だった俺は「本命の女ができた」と言って女たちと別れようとした。


そこにタイミング良く俺に告白してきたのが知奈だった。



知奈の性格上、俺が浮気しても何も言わないから「便利な女」くらいにしか思っていなかった。


でも俺だけに見せる笑顔とか、


キスしただけで真っ赤になる頬も、


知奈の優しい体温も。


一緒に過ごすにつれてどんどん知奈にはまっていく自分がいた。



知奈のこと好きだと気付いたとき、


俺のことを「本城くん」と呼ぶ知奈に何故かモヤモヤして、


無理やり「怜人」と名前で呼ばせた。