ねぇ…
「なんで?寝たら死んじゃうんだよ?」

真季は、みなみの顔を覗いた。

「だからよ。だから、真季が死んじゃえばいい」

みなみは、ニヤリと笑って言った。

「み…なみ?」

みなみはいつも明るくて、友達思いだったのに…。

「私はね、とにかく最後まで生き残る。死んじゃいなさいよ、真季!」

みなみがそう言ったのと同時に、パーンッと音がした。

「言いすぎだ。みなみ…」

隆洋が、みなみの頬を叩いたのだ。

「死んじゃえばいいのよ!…隆洋も、勝人も!」

みなみは、悲鳴のように叫んだ後、ワァッと泣き崩れた。

「死んじゃえ、死んじゃえ、死んじゃえぇっ!!」

狂ったように、みなみは叫ぶ。
いや、狂ったのか。
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