ねぇ…
それから、かなり時間が経つ。
みんな、シーンとしている。

真季は、視線をみなみに送った。

…コクン

みなみが…寝た。

「みなみ…!」

真季が叫ぶと、隆洋と勝人が勢いよく駆けつけた。

「あーあ…終わっちゃった。俺らは三日もかかったってーのに、早っ」

楽しそうに、弾む口調。
ちょっと高めの男の子の声。

アクマーー…。

「はぁ…。何だって、こんな早く終わっちゃったの?ま、いっか♪」

男の子は、にこにこしている…けれど。
狂ったような目をしていた。
コイツも、みなみと同じように狂ったのか。
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