ねぇ…
迷路
大きな迷路。

どこへ向かっても、行き止まり。


「…生き残って、みなみの為にも敵をうたなきゃ…」

真季が必死に歩き回っている中、勝人はしゃがみこんでいた。

「もう嫌だ。死にたくない。死にたくないよ…。俺は、帰りたい…あ!そうだ…」

勝人はブツブツ言った後、あることを思いついた。

迷路は、いくつもの、身長と同じくらいの壁で作られている。
それをよじ登った。

「はは…これなら助かる」

勝人は、その壁の上を歩く。
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