ねぇ…
隆洋は、ただ歩く。

「チッここも行き止まりかっ」

ガンッと壁を蹴る。

「はーい、失格者発見~!」

壁の上から、陽気な声。
少年のアクマ…。

「は!?蹴っただけでぇっ!?」

隆洋は、大声で叫んだ。
いくらなんでもそれは…。

「お前じゃねーよ!あれだよ、あ・れ!」

明るく陽気な少年は、さっきの男の子と違って狂った目をしていない。
何で陽気なのか…。
< 25 / 39 >

この作品をシェア

pagetop