ねぇ…
七人のメンバーは、美男美女揃いだが、真季は自分を卑下しているのだ。

(いーなー…)

ずっと、ボーッとしていた真季は、冷たい何かが肩にあたったのを感じた。

「ねぇ…」

後ろから、その「何か」と同じくらい冷たい声が聞こえた。
思わず、背筋が凍る。

振り返ると、青ざめて痩せこけた顔と体つきの女の子。

冷たい「何か」は、手だった。

「はい」

震えながらも、真季は答えた。
< 3 / 39 >

この作品をシェア

pagetop