ねぇ…
「おめでと…って言いたいとこだけど、残念だわ」

そう、耳元で囁いて消えた。
そしてーー…。

『次は、方籠真季』

低い低い声が聞こえ、影が見えた。

一人のおじさんと、
いつかの女の子ーー…。

「誰…!?」

真季が叫ぶと、おじさんはニヤリと笑った。

「我はカミサマ」

真季は、目を見開く。

「カミサマ…!?」

カミサマが、そんなことしない。
カミサマが、人をーー…。
カミサマだから、人をーー…!
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