ねぇ…
start
元気に歩く、高校生が八人歩いていく。

「あたしぃ、ケーキ屋さん行きたーい」

一人の女の子が、元気よく言う。

その八人のメンバーで、一番後ろを歩く女の子の肩を叩く。

女の子は、その冷たすぎる手にびくりとする。

「ねぇ…」

振り返ると、死んだような色の目をした女の子。

中学生なのか、セーラー服を着ている。

名札に書いてある名前はーー…。

    『方籠』


ーENDー
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