Caramel*Morning



今彼は、伝票を持ってカフェの中へ入り、おそらくレジの方へ向かった。


だ け ど !!


テーブルの上には、青いハンカチが置いたまま。


…いや、待つのよ芽依、早まっちゃだめ。


だって彼は戻って来るかもしれないんだから。


私がドキドキしながら待っていると。



カララン


っていう可愛いベルの音といっしょに、彼が入り口から出てきた。


そして、そのまま歩き出した。


こ、これは完全に…



きたーっっ!!



あの人が歩いていっちゃうってことは、テーブルに置き去りのハンカチは絶対的に忘れ物!



チャンス!チャンスきたよ!しーちゃん!!



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