Caramel*Morning
5*大事なこと



「しーちゃん、おはよっ!!」


「おはよー」


私は教室に入るなり、しーちゃんの席へ向かった。


「その様子だと、大丈夫だったみたいね」


しーちゃんが、呆れたように笑う。


「うん、ちゃんと聞けたよ!年齢、学校、身長、誕生日、血液型!」


私が満足げにVサインを突き出すと、しーちゃんは何故か目を点にした。


「…ちょっと待って、あんた忘れたの?」


「? 何を?」


私は首を傾げた。


「彼女は?いるかどうか、聞いてないわけ?」


か の じ ょ ?


カノジョ、彼女…

!!!!


「忘れてたーっ!!」


「はぁぁぁ?!」


デジャヴ再び!
名前聞くの忘れました事件!(事件?)


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