Caramel*Morning
「ただいまー」
私は、脱力した体で玄関のドアを開けた。
委員会長かった…
ってゆーか小川先生の話が長かった…
…疲れた。
私はリビングにたどり着くと、スクバを置いてソファにダイブした。
「おかえりー。って芽依、あんた帰って早々寝るのはやめなさいよー」
台所から、お母さんの呆れたような声が聞こえた。
うちのお母さんは、のんびりやっぽい外見のわりに毒舌な、サバサバした人。
本名、牧野 百合子。
料理は上手いけど、裁縫はてんで駄目。
私の方が上手い。
だから、制服のボタンだったり、そういうのは自分でつける。