Caramel*Morning
「もー、ちょっとは練習して自分でやってよ」
私はそう言いつつも、お姉ちゃんから袋を受け取った。
「ありがと★今度ケーキおごるわっ」
「ほんと?!よっし、超頑張る」
お姉さま…さすが私をよくわかってらっしゃる。
やる気出たよ。
私は裁縫箱を出して、破れたところを縫い始めた。
すると、隣にお姉ちゃんが座った。
「どうよ最近?高校は楽しい?」
うん、やっぱり"お姉ちゃん"だね。
いつも適当でだらしないけど、本当は優しいんだ。
こうやって、帰るたび私を心配してくれる。
「楽しいよー。しーちゃんもいるし」
だから私も笑って答えた。
「そっか、詩織ちゃんと同じクラスだもんね。あ、好きな人は出来た?」
「へっ?!」
私は素っ頓狂な声をあげてお姉ちゃんを見た。