Caramel*Morning



そう考えて、黙ってしまった私に、お姉ちゃんが言った。


「馬鹿じゃないの?」



…え。



思わず目が点になった私に構わず、続ける。


「聞く前から弱気になってどうすんのよ。

大体、重要なのは彼女じゃない、あんたの気持ちでしょ?」


私の…気持ち?


「彼女がいたら諦めるとか、そんなことの前に、芽依は結城さんが好きなんでしょ?

大事なのは、それだけよ。それだけは見失っちゃだめ」


お姉ちゃんは、本当に、すごい人だ。

たしかに私、彼女のことばっかり気にして、大事なこと忘れてた。






ーーー好きって気持ち、見失ってた。


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