Caramel*Morning
また泣きそうになる私の背中を、しーちゃんが軽く叩いた。
「いつまで悩んでんの!話してみな?」
「…しーちゃん」
やっぱり、優しい。
大好き。
「実はね…」
ー20分後ー
「ははーん、なるほどね」
しーちゃんは、気難しい顔で腕を組んだ。
そして、続けた。
「でもさ、それって芽依のせいなの?」
…へ?
「だからー、結城さんが来なくなったのは、本当に芽依が余計なこと言ったからなの?
別の理由があるのかもしれないじゃん」
「別の理由…?」
そっか、その可能性は全く考えてなかったよ。
だけど…
別の理由って言ったって、一体何?
もしかして、結城さんの好きな人に関係してるのかな…