Caramel*Morning
「今日たまたま用事があっただけって可能性もあるじゃん。明日にならなきゃわかんないよ」
しーちゃんが、ね?と私を覗き込んだ。
「明日…結城さん、来るかなあ」
それもまた複雑。
会いたくないって気持ちもあるから。
「芽依、逃げてちゃ何も始まんないよ。向き合わなきゃ」
そう力強く言うしーちゃんは、かっこいい。
こういうとこ、本当に大好きで、同時にすごく羨ましい。
自分の意見はっきり言えて、意志が強いしっかり者のしーちゃん。
私は我慢しいで意見もなかなか言えなくて、おまけに小さい頃は人見知りだったし。
でも、そんな私が勇気を出して、名前も知らない好きな人に話しかけて、友達にまでなった。
だから、途中で投げ出したくない。
この恋は、諦めたくない。