恋愛日記【実話】
「1年生、退場。」
―――やっと終わった!
退場し、教室について出席番号順に座った。くわしい自己紹介は明日すると言われた。長
かった入学式は疲れた。それから、帰りはせりとゆうのと帰った。いろんな話をした。
「ねえ聞いてよ!」
『どーしたっ?』
「田中と一緒のクラスでさ、今日話してたら、よく分かんない気持ちになっちゃった」
「それは想いが復活したんじゃない?」
『そーだよお!杏、せりと田中くっつけちゃる!』
「いや、まだ分かんないんだって!くっつかないし!」
『絶対くっつくって♪』
「そぉだょ★応援してる!」
せりは、小4のときに田中のことが好きで、想いを伝えたのだが、答えをくれないまま
市内の違う学校に転校したため、モヤモヤしたまま諦めていたという。
その田中が市内だったから同じ中学校に、それも同じクラスになったので、またモヤモヤ
したのだと言う。
家に帰っても、せりとのメールでずっとその話題だった。杏的に、せりと田中をくっつ
けたいので、心から応援してる。