恋愛日記【実話】


「1年生、退場。」


―――やっと終わった!


退場し、教室について出席番号順に座った。くわしい自己紹介は明日すると言われた。長


かった入学式は疲れた。それから、帰りはせりとゆうのと帰った。いろんな話をした。


「ねえ聞いてよ!」


『どーしたっ?』


「田中と一緒のクラスでさ、今日話してたら、よく分かんない気持ちになっちゃった」


「それは想いが復活したんじゃない?」


『そーだよお!杏、せりと田中くっつけちゃる!』


「いや、まだ分かんないんだって!くっつかないし!」


『絶対くっつくって♪』


「そぉだょ★応援してる!」


 せりは、小4のときに田中のことが好きで、想いを伝えたのだが、答えをくれないまま


市内の違う学校に転校したため、モヤモヤしたまま諦めていたという。


その田中が市内だったから同じ中学校に、それも同じクラスになったので、またモヤモヤ


したのだと言う。


 家に帰っても、せりとのメールでずっとその話題だった。杏的に、せりと田中をくっつ


けたいので、心から応援してる。
< 7 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop