恋愛日記【実話】
―――――次の日
学校で、みんな自己紹介をすることになった。
「じゃあ、私からしましょうか。このたび、1年間、1年2組の担任をさせてもらう、勝
見麻子といいます。美術の教科担任です。よろしくお願いします。では、男子の1番から
順に、名前と入ろうと思っている部活を言ってください。」
「んじゃ俺かあ。江口達也でーす。野球部入るつもりでーす。よろしくーっ」
「江口くんね、よろしく。じゃあ次の人!」
「―――――次!6番!」
「近藤雅史。柔道部入ります。」
(近藤くんかあ。やっぱり柔道なんだ…。)
「―――――次!36番!」
「杏かっ!早いね~!坂本杏菜です。バスケ部に入ろうかなーって思ってます。」
「―――――最後、43番。」
「池本絵未菜です。ボランティア部に入ろうかなと思っています。」
「じゃあこれで全員終わりね。じゃあ、中学校のことを話していきまーす。」
杏は聞く気がなかったので、ボーっとしていたら、隣の子に声をかけられた。
「坂本だっけ?俺近藤。よろしくなーっ。」
「あ、よろしくね!」
この子、意外と怖くなかった。自己紹介していると、大体の子の印象がついた。
私の前と、その前の席の綾夏ちゃんと雅美ちゃんという子がとても怖かった。でも、雅美
ちゃんの前の席の衿奈ちゃんはとてもかわいくて、明るいイメージだった。出席番号最後
のえみなちゃんは、静かで優しそうなイメージ。
何にしろ、このクラスは結構楽しそうなのでよかった。1年間、楽しめるといいな。