君への思いをのせて
入学
遠山市立雪之丞高校。
あたしが今日から通う高校。
香乃山花音15才。
今日から花の女子高校生
今、あたしが思い描いているのは幸せな高校生活。
気のあう友達を作って、格好いい彼氏を作ってetc…
ってそんなこと言ってる場合じゃなくて…
この高校は、それなりにレベルの高い学校。
そこそこの学力しか持っていないあたしには、そう簡単なものではなかった。
あたしは、寝る間も惜しんで勉強に励んだ。
勉強が嫌いなあたしがそこまで頑張った理由…。それは、この学校の制服がかなり可愛いから。
なんて単純な理由…。
黒地にピンクのラインが入っているリボンとスカート。
ハートに似た校彰のはいった白いシャツと黒いブレザー。
服装は、指定のものをきちんと着込んでいれば大概O.K.
カーディガンはこの色とかってそこまで厳しく決まっていないから楽。
外見は大概自由がこの高校の良さだと思う。
だからあたしはこの高校に通うために、この高校の制服を着るために受験勉強を頑張ったんだ。
校門をくぐり、生徒玄関の前に行くと、クラスが発表された紙が貼ってあった。
あたしは、自分のクラスを探した。
まず1年A組をざっと見ていく。
あたしの名前はなかった。
代わりにあったのは、心友の川村麻奈美と沖乃奈々の名前。
あたしが通っていた中学から受かったのはあたしと麻奈美と奈々だけ。
だから、2人がA組ってことは、あたしはB~E組の中のクラスのどこかの中で一人ぼっちってことでしょ??
あたしの高校生活…大丈夫かなぁ…。
そう思いながらも自分の名前を探すと、あたしはB組だった。
「かーのーん」
あたしがトボトボと教室へ向かおうぜとすると、麻奈美と奈々の声が聞こえた。
2人は走ってあたしのところまできた。
「麻奈美、奈々、どうしたの?」
「クラスは別れちゃったけど、途中まで一緒に教室に行こうと思って」
「麻奈美…奈々…」
涙が溢れてきた。
そんなことを言って貰えるなんて思わなかった。
「ふぇ…ぇん…ひっく…」
「もう、なんで泣くのよ…」
「麻奈美ぃ…だってぇ」
「心細かったんでしょ?」
あたしが今日から通う高校。
香乃山花音15才。
今日から花の女子高校生
今、あたしが思い描いているのは幸せな高校生活。
気のあう友達を作って、格好いい彼氏を作ってetc…
ってそんなこと言ってる場合じゃなくて…
この高校は、それなりにレベルの高い学校。
そこそこの学力しか持っていないあたしには、そう簡単なものではなかった。
あたしは、寝る間も惜しんで勉強に励んだ。
勉強が嫌いなあたしがそこまで頑張った理由…。それは、この学校の制服がかなり可愛いから。
なんて単純な理由…。
黒地にピンクのラインが入っているリボンとスカート。
ハートに似た校彰のはいった白いシャツと黒いブレザー。
服装は、指定のものをきちんと着込んでいれば大概O.K.
カーディガンはこの色とかってそこまで厳しく決まっていないから楽。
外見は大概自由がこの高校の良さだと思う。
だからあたしはこの高校に通うために、この高校の制服を着るために受験勉強を頑張ったんだ。
校門をくぐり、生徒玄関の前に行くと、クラスが発表された紙が貼ってあった。
あたしは、自分のクラスを探した。
まず1年A組をざっと見ていく。
あたしの名前はなかった。
代わりにあったのは、心友の川村麻奈美と沖乃奈々の名前。
あたしが通っていた中学から受かったのはあたしと麻奈美と奈々だけ。
だから、2人がA組ってことは、あたしはB~E組の中のクラスのどこかの中で一人ぼっちってことでしょ??
あたしの高校生活…大丈夫かなぁ…。
そう思いながらも自分の名前を探すと、あたしはB組だった。
「かーのーん」
あたしがトボトボと教室へ向かおうぜとすると、麻奈美と奈々の声が聞こえた。
2人は走ってあたしのところまできた。
「麻奈美、奈々、どうしたの?」
「クラスは別れちゃったけど、途中まで一緒に教室に行こうと思って」
「麻奈美…奈々…」
涙が溢れてきた。
そんなことを言って貰えるなんて思わなかった。
「ふぇ…ぇん…ひっく…」
「もう、なんで泣くのよ…」
「麻奈美ぃ…だってぇ」
「心細かったんでしょ?」