Violet Moon
あたしは夢中で追い掛けた。
「まってよ」
早いってば~
鳥はどんどん進んでいく。
「やっと止まった」
「ここなら大丈夫」
「死の騎士も来ない?」
「こないわ」
って、あたし…誰と会話してるの?
あたし以外人はいないはすなんだけども…
エネミーは鳥に視線を落とした。
「…まさか」
そう、呟いたときだった。
「エネミー様何も覚えてないんですの?」
「ひっ!!」
喋った、今、名前を…
な
ん
で、
名
前
を
知
っ
て
る
の
?
急に怖くなってきた
あ、あ…も、もしかして
この鳥も敵かな…