Violet Moon
「あなたは…ラビ?」
「名前、覚えててくれたんだね」
彼はそういい微笑んだ
その笑顔
昔…見たことあるような…
「君はどうしてここに?」
「あっ…エイミー姫に
追い出されて歩いてたら
ここにたどり着いたの…」
「そう、
もうパーティーが始まってるよ?
広場に行こうよ」
ラビはエネミーの手を握り
走り出した
「えっえぇ…
私は今っ…」
死の騎士に追われてて…
そのパーティーは人間…
私を狩るお祭りで…
ラビは立ち止まった
そしてエネミーの肩に手をのせて
「大丈夫、君の身には何も起こらないから」
そう彼は言った。
エネミーは小さくうなずいた
そして再び広場に向かって
走り出した。