Violet Moon
ラビは知っていた、
エネミーが本物の姫だと、
「君と手を繋いで走るなんて…
懐かしいね」
「懐かしい?」
私はラビと初めて手を握り
初めてラビと走ったわ、
「今はわからなくても
いずれ思い出すよ…」
いずれ…思い出す…
あの鳥も同じことを言ってたわ…
いったい何を思い出すの?
「だって君は…この国の――…」
ザァァァッ…
風が吹いた
葉が飛んでくる、
「ラビ?何て言ったの?」
風で聞き取れなかった
「何でもないよ…」
「?そうなの…」
La La La La
La La La La
おかえりなさい
Princess…
「っ!!」
カボチャの歌だ…
気づけば広場についていた
あの噴水のある場所だ…