Violet Moon

さっきのあれは…
何だったのだろうか

「いらっしゃい…」

「っ!!メルマ…おばさん?!」

エネミーは突然言い出した

「まさか…まさかあんた
エネミーじゃ…ないのか…」
「君
メルマおばさんを覚えてるのかい?」
「えっ…いや…」

たださっきのあれに出ていた
おばさんと同じだからつい…
叫んじゃった…

「エネミーに会うのは何年ぶりだろうね…
6歳から会ってなかったからねぇ…」

メルマおばさんは
懐かしい記憶を思い出しているようだ、

「パイ、何食べる?」
「…ジッ…ジンジャーパイ…」
「昔と好み変わらないね
僕はチョコレーズンパイでね」
「あいよっ
ちょっと待っててね」

メルマおばさんは鼻唄を歌いながら
キッチンへ入った

「驚いた
まさか君がメルマおばさんの事
覚えてたんだね」

ラビは水を飲みながら言う

「え…あぁうん」

覚えてたんじゃないよ…
ただ頭に映像が…

< 35 / 116 >

この作品をシェア

pagetop