Violet Moon

パカンッパカンッ

馬の音?

「見て…幻騎士だよ」
「幻騎士?」

幻騎士とやらが
街中を走っている…
走っているってか
空を走っている

「もしかしたら
幻騎士のショーが見れるかもしれないね」
「ほぉ…」

幻騎士とやらは
空を走り広場に向かった
私たちもそれを追うように
走った

「そろそろ飛ぼうか」
「え?」

ラビはエネミーの手を握った

フワッ

「えぇえぇぇぇ!!??」

体が浮いている
魔人だから魔法が使えるのか…
私は人間だから使えないってのぉぉ
ラビはどんどん高く飛んで行く
上の方にゆくと
ホウキやじゅうたんや
椅子に座り空を飛ぶ人がたくさんいた、

「そろそろ手
離すよっ」

ラビはパッと
手を離した

「えぇ?!!
ちょっ私は…」

フワッ――――…
飛んでる?

何で…

「君何を怖がってたんだい?」
「えっいや何も…」

なぜ
飛べるの?
しかも…飛び方がわかるの
下に降りる方法や
左右の動き方
体が飛び方を知っている


……初めから飛べた感じ…


< 37 / 116 >

この作品をシェア

pagetop