Violet Moon
エネミーが気を失っても
幻騎士のショーはしばらく
行われた
「エネミー??」
ラビはエネミーが気絶しているのを見つけた、
「幻覚が脳を犯したんだね…」
エネミーは耳から少し血を
垂らしていた
ラビはエネミーの耳の血を止血した
「そろそろここから
離れよう」
僕も幻覚に脳を犯されてしまうからね
ラビはエネミーをお姫様だっこして
幻騎士のショーから離れた
遠くから幻騎士のショーを見ても
幻覚は映らない
僕が幻覚から逃げ出したから
何も映らないんだ
「ビ…ラビ――…」
「エネミー??」
寝言かな…
「宮殿に連れてくか」
王様と王妃様のところへ
ラビはエネミーを抱えたまま空を飛び
宮殿を目指した