Violet Moon
「何が書いてある…
本かしら」
エイミーはパラパラと読み始めた
「…魔法辞典だ」
たくさんの魔薬の作り方や
魔法のやり方が乗っていた
「誰が捨てたんだろうか
しおり?」
本にはしおりがはさまっていた
エイミーはそのページを開いた
「これって…」
魔人になる方法
そう書かれていた
「…人間が完璧な魔人になる方法…
もしかしてこの本を落としたのは人間?」
本にはたくさんの砂がついていた
それは人間が死んだときの砂…かもしれない
エイミーは
そのページをじっくり読んだ