Violet Moon
Ⅴ.それぞれの道
エネミー
エイミーは今…
どうなっているの?
エネミーはエイミーが
気になって仕方がなかった
ドロッ…
耳から血が垂れる感触がして
気持ち悪い
「エネミー!!
動いたらダメだよ…」
ラビが側により、
耳から出た血をタオルで
拭き取ってくれた
「ありがとうラビ」
「別にいいよ
これくらい」
ラビはそっと微笑み
私の近くに椅子を持ってきて
座った
「…ねっねぇラビ」
「何?」
「小さい頃の…私を詳しく聞かせてくれないかな??」
「小さい頃の君をかい?
いいよ…話してあげる
……君が再びここに来るまでの
過去の話を…」
ラビはそういい話始めた