Violet Moon
「そして君はとても王妃様と王様が
大好きだった」
「王妃様?王様?」
「君の両親だよ…」
「本物の…お母様とお父様…」
「だけどある日君は今いる
空中宮殿じゃなくてお城の方にいたときだった…
その日はたまたま僕がいなくて
君はお城を探検して遊んでいたらしいんだ」
「もしかして…その日私とエイミーが入れ替わったの」
「そう…10月31日
今日この日、君は開いてはいけない扉を開いた
たまたま向こうの世界のCandyRoadも同時に開かれたから
君はエイミーと入れ替わった」
偶然かもしれない
君が日ここにいるのは
きっとお化けカボチャが君を
導いてくれたんだ…
「その日から少しこの国は歪みはじめた
王妃は倒れ王様も混乱していた」
「お母様は大丈夫だったの?」
本物のお母様の記憶なんてないのに、こんなにも悲しくなるのはやっぱり私がここの世界の人なんだと実感する。
「まだ…目は覚めていない
大丈夫」
ラビは泣きそうなエネミーの手を握った
「本物の君が帰ってきたんだから
目を覚ましてくれるよ…」