Violet Moon
アンジェラが呆然としている好きに私は彼女の後ろに回り込み
首に鎌を当てた。
「エイミー様…まだ魔石の力が残ってたんですね」
やっぱり、幼い子
死ぬのは怖いのか声が震えている。
「悪いけど、私はまだ逃げなきゃいけないの」
鎌を思い切り、動かした。
バキッと嫌な音と
ブシュウと血が噴火する音に紛れたけど
一瞬、アンジェラの顔が笑った気がした。
「痛っ…」
足元に激痛が走った。
「あぁ…」
アンジェラが死に際に私の足首を石にかえてしまったみたいだ。