Violet Moon
止まり始めていた涙が再び溢れた。
「ありがとう」
エネミーにそういって
自分の鎌を持ち
「一人で逝かせないからね」
呼吸が小さくなっていくエネミーに横に立ち
「エイミー…まさか」
「楽しかったよ、ありがとうねラビ」
思いっきり、自分の腹に鎌を差し込んだ。
深く、深く、深く。
意識なんてすぐに、なくなった。
バイオレットの月に照らされて
二人の体が赤く光って見えた。
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