爆弾カノジョ
目の前に威風堂々と建つ家は豪邸って言っていいのか・・・
高級ホテルなんじゃないの?ってぐらいの坪の広さだった。
俺は口をあんぐりと開けていると執事に“行きますよ”と急かされた。
そうですよね、美香お嬢様がお待ちしているのですから。
って、執事口調、意外と俺ウマくね?
執事いけるかもなぁ~、なりたきゃないけど。
だって俺は執事みたいに正式にお嬢に服従するのではなく
変に脅されて仕方なく服従しなきゃいけないんだから
これで“執事になりたい”とか言ったら正真正銘の…ね?
蘭に案内されたのは大きなドア、そこを開くと
部屋なのにドレスアップしている美香が
まるで洋画に出てくる夫婦のように俺に飛びついてきた。
「会いたかったわ!」
俺は会いたくなかったわ。