爆弾カノジョ
まさか高校生になってけん玉をする機会があったとはな…。
それに相手がどんな奴でもこんなに喜ばれると嬉しいものだ。
相手がどんな奴でも・・・。
俺はけん玉をテーブルに置いた。
本来の目的を忘れていた。
「あのさ、美咲の家を爆破しないでくれ」
遊んでいる暇ではなかった、俺はこの任務のためにここへ来た。
美香は初めて会ったの日の皮肉な顔に変わる。
「それは私に服従するということね?」
俺はうつむき、こくりとうなずいた。
こうするしか方法がねぇなら・・・。
「じゃあ、よろしくね!彼氏さん♪」
美香の声がまた明るい声に変わる。