爆弾カノジョ
「演じるんじゃなくて・・・彼氏になりなさい」
「待て、俺にはちゃんとしたカノジョがいる」
「だから貴方を誘ったのよ」
彼女は企んだように笑った。
「カノジョは貴方の弱点よ。
大切な人が人質になれば貴方は何もできない。」
俺は女を睨んだ。
「それは誰だってそうじゃないのかよ」
「私は違うわ」
彼女はまた俺をにらみ返した。
「私は大切なものなど何もない。
全て爆破したって構わない。
なら少しでも弱い人間で遊んだっていいじゃない?」
≪美香様のご両親は彼女を説得しようとしましたが
“彼女は世界を支配下におけるなら人と関わらなくていい”と言っていました≫
そういう理由があると知っている・・・。