爆弾カノジョ
「っで、これからどうするんだよ」
回想モードから呼び覚ましてくれたのは国谷の低い声だった。
「どうするってこのまま2日とも
あいつの相手をしてさっさと逃してもらうよ」
「俺はそう上手くいくとは思わないけどなぁ~」
電話の向こうから男たちの“じゃあなぁ~”と言う声が聞こえる。
部員と別れたのか。
少し経ってからまた国谷が言った。
「俺、仲間から聞いたんだけどさ・・・」
改めてお前の情報提供はすごいなと思う。
そのまま愛も提供しちゃえばいいのに。
「最近、空き家を狙った爆破が起きているらしい。
たぶん犯人は城之内。そいつしかいないだろ。」
つまり、奴は無差別爆破を行っている。
それぐらいやる奴がいいカモをたやすく逃がすわけない…ってことか。
ここは俺も作戦を練るしかないな。