爆弾カノジョ
俺のうつむく姿を見て、美香はフフフッと笑いだした。
「忘れたの?貴方が私に服従しないと杉山美咲の家を爆破するのよ」
「そんなこと出来るわけないだろ!!」
俺は立ち上がり、冷たい目で笑い声をあげてみた。
「爆破?笑える。
そんなこと言ったって小学生しか騙されねぇよ。」
対抗して美香も立ち上がり声を荒げた。
「本当なんだから!!本当にするんだから!!」
彼女はドレッサーの引き出しから
何やらスイッチを取り出してそのボタンを押した。
「10分経つごとに各部屋が爆破されていく。
最後には杉山美咲本人の部屋が爆破されるわ。」
怒り狂った彼女は笑いながら、
テレビのリモコンのスイッチを押した。
モニターに映し出されるのは一つの一軒家。