爆弾カノジョ
ヘリで美咲の家に着いた時には、消防車も来ていた。
こいつらはたぶんこの中に爆発物がまだある事を知らない。
俺は美咲の家に侵入した。
煙で目がしょぼくれる。
俺は持っていたハンドタオルで口を押さえ、身を低くして前に進んだ。
「美咲、聞こえるか?」
「・・・・・」
応答なし。
「今、美咲の家の中にいる。
どこに居るか言ってくれ。」
「・・・・・」
応答なし。
まさか・・・もしもの事が・・・。