爆弾カノジョ
美咲の部屋のドアをぶち壊し、
周りを確認した。
灰色の空気に包まれた部屋に美咲はぐったり倒れていた。
「美咲・・・!!おい!しっかりしろ!!美咲!!」
俺の声に美咲はうつろに目を開けた。
「そら・・・た・・・」
「美咲!!今、脱出するから!!」
その瞬間、隣の部屋が爆発し、ドアから炎が入ってくる。
「あつッ!!」
早くここから出ないと…!!
ここには爆弾が仕掛けられているのだから…!!
部屋に小さな窓がある。
俺は窓を開き、美咲をおんぶしてその窓から脱出した。