爆弾カノジョ
「平口空太(ヒラグチクウタ)。
貴方の事は全て調べさせていただいたわ。
庶民にしてはなかなかのルックスね。」
褒められたのか…、
全く嬉しい気分にはなれないが。
女は笑みをやめ、見下すようにアゴを上げて言った。
「あなた、私に服従しなさい。
じゃなければ、あなたのカノジョである杉山美咲の家を爆破するわ。」
「はぁ!?」
フフフッと笑う女、いかれてる。
女は片手に持った手榴弾を投げて爆発させた。
俺は音に驚いてしりもちをついた。