あまのじゃくBaby★
「陵くん、君がいたせいで舞ちゃんは襲われたんだよ。」
先輩の逸らせないような強い瞳。
アイツの苦さをかみ殺したような顔。
どうすればいいかわからず黙っていたあたし。
3人の気持ちがそれぞれ連鎖して、
辺りは静まり返った。
「わかりました。」
『え??』
力強い声を出したのはアイツ。
間抜けな声を出したのはあたし。
嫌な、予感がした。
続きの言葉なんか聞きたくなかった。
聞いたら、全てが終わってしまうような感じがした。